おはなしの森

日々を過ごし感じること、思い浮かぶこと。世界はたくさんの物語で溢れている。

もどかしい想い

ふと、見上げた空が綺麗だったから 通り過ぎの会話が面白くて 目の前を猫がとおりすぎたから 物語は何処にでも転がっていて 世界は今も広がり続けている 目に映るそれらは綺麗で、美しくて 時間を忘れて魅入ってしまう あの子はこれからどんな旅に出るのだろ…

希う

優しい人でありたい 困っている人に手をさしのべられるような 苦しんでいる人に寄り添ってあげられるような 他者を思いやり、尊重できるような 人は誰しも特別なものだと そんな当然のことを当たり前のように振る舞える そんな、いい人でありたいと願ってい…

黒い穴

足りない。 たりない。 何かが足りない。 産まれた時からずっと何かが欠けている。 どんなに楽しくても どんなに笑っていても どんなに恵まれた環境にいると理解していても それでも 心にはポカリと大きな穴がある。 暗くて、先の見えない真っ暗闇 幼い頃そ…

働くと言うこと。

ガシャン。ガシャン。ガシャン。 断続的に響く機械の音をBGMに黙々と手元の商品にシールを貼っていく。 ペタペタ。ペタリ。 繰り返し繰り返し、黙々と同じ作業をくりかえしながらぼんやりと考えてみる。 私の目の前を過ぎ去っていくこの商品は、 どこの 誰に…