おはなしの森

日々を過ごし感じること、思い浮かぶこと。世界はたくさんの物語で溢れている。

人はそれを瞑想と呼ぶ

 

例えば、

気づいたら夜になっていて部屋が真っ暗になっていたり

光の差し込まない空間に灯りを持たずに入ったり

特にすることがなくて目をつぶったり

 

そんな真っ暗な空間でボーッとしていると

次第に自分が溶けていくような気分になる

 

染み出して、滲んで、薄まって

 

そうして少しずつ  少しずつ  

ぼやけて広がっていく

 

うすーく広がって行って

ついにその空間を薄い私で満たした後に

 

空間を飛び出して更に遠くへ遠くへと広がっていく

 自分の大きさも分からないくらい

大きく     薄く     どこまでも

 

周りにはチラチラとたくさんの光が瞬いている

大きいの  小さいの  強いの    弱いの

 

個性豊かな光が思い思いに煌めいている

 

そこにひとつ

新しい光を

 

優しくて  暖かくて   ホッとするような

そんな癒しの光をひとつ

 

これは私

 

私の光

 

 

 

今はまだ弱くて小さなものだけれど

きっとこれから大きく育つ

 

ピカピカキラキラと瞬く美しい光たちの中で

ひっそりと

 

 

その光景をひとしきり堪能して

楽しんで  癒されて

 

 

パチリと目を開ける

自分の輪郭を自覚する

 

そう、これが私

私の形

 

 

しっかりと形を自覚して、

その奥に光が灯っていることを確認して

 

そうして今日も私は歩いていくのです

 

しっかり、真っ直ぐと前を見て

 

 

あなたの中には、どんな光が灯っていますか?

 


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