おはなしの森

日々を過ごし感じること、思い浮かぶこと。世界はたくさんの物語で溢れている。

私は見つめ直す。どう生きたいのか

 

 

気がつけば、仕事に忙殺されている。

 

働いて、働いて、働いて

休みの日は泥のように眠りについて。

 

月日がものすごい勢いで過ぎ去っていく。

ふと我に返り呆然とする

 

一体、何をしているのだろう?

私がしたかった事は一体なんだっただろう?

 

そんな時、とある言葉に出会った。

 

「我々は消費主義に支配されている。」

 

何かを買うために、お金を払うために

日夜働いて、働いて、働き続ける。

 

働くために生きている訳では無いのに。

生きるために働いているはずなのに。

 

気がつけばお金を稼ぐ事を考えて毎日を生きている。

 

 

「貧しい人とは、少ししかものを持っていない人の事ではなく。

もっともっとといくらあっても満足しない人の事だ。」

 

その通りだと思った。

欲望は際限なくて、見上げればどこまでもどこまでも上がある。

上を見上げて

 

あそこまで登りたい

いや、もうちょっと上まで

もっと行けるはず

 

そうして私たちはいつまでもいつまでも登り続ける

 

それはきっと悪いことではないし、むしろ大切なことでもあるのだろうけれど

 

けれど、見上げ続けすぎて周りや下に溢れている

素敵なものや素晴らしい人々を 自分の登ってきたその道筋を見られなくなってしまうことはなんて悲しいことなのだろうと思う。

 

幸せの定義は人それぞれだから、何が正しいとかはないけれど

少なくとも私は脇目をふらず一心不乱に登り続けると言うよりは

もう少し周りを見渡したり、堪能するような余裕を持てるようになりたいと思った。

 

元々、器用な方ではないのだから。

あれも、これもという生活は向いていないのだろう。

 

お芝居が好き。

書く事が好き。

表現が好き。

 

それらを続けていけるのならば私はきっと幸せだと感じられるのだから。

 

立ち止まり、深呼吸をして、そうしてよくよく考えて

 

そしたらさぁ、ここからまた一歩。

 

幸せのために歩き始めよう。

 


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ここに

 

 

私は何を書きたいんだろう

何を残したいんだろう

この場所に   

この世界に

 

衝動的にやってくる

「書かなきゃいけない」という衝動は

一体、どこからやってくるのだろう

 

知らせたい

知って欲しい

見て欲しい

感じて欲しい

 

私がそう思っているのだから間違いなく私からか湧き出ているのだろうけれど

 

それでも時おり、何かに 、誰かに

揺すぶられているような気がするのだ

 

それはもう1人の私のようでもあるし

全くの別人のような気もする

古くからよく知っているような気もするし

全く知らないような気もする

 

奇妙な感覚だし、よく分からないからモヤモヤしてしまう

 

けれど不思議と心地よくもある

 

揺すぶられたそれに背を押されポツポツと文字を生み出すと、体の奥底から高揚感が登ってくる

マグマのように   ゆっくりと

 

そうして作品を生み出しているその瞬間

確かに私は幸せを感じているのです

 

不思議でおかしなその瞬間

 

次はいつ来るだろうか。

また、書けるかな?

 

そわそわ、わくわくしながら

今日も私は問いかけます

 

私は何を書きたいんだろう

何を残したいのだろう

この場所に

この世界に

 

 

 

 

 

 

 

私の課題

 

やりたい事がたくさんある。

やらなきゃいけないこともたくさんある。

 

あっちも、こっちもとバタバタ過ごして

気がついたら夜になっていて、沈むように眠りに落ちる。

 

1日、2日。

なんだか充実した毎日を送っている気になっている。

 

3日、4日

少し疲れてきた。ボロボロとミスが見つかる。

 

5日、6日

上手くやれている気になっていただけだと落ち込む。

手の回ってないことに気がつきテンパる。

 

7日

なんか全てがめんどくさくなり何も手につかなくなる。

 

感情というものは本当に扱いずらいものだと思う。

調子が良くて色々上手く行っていると思っても1日2日経てば気持ちは底辺まで落ちていることもある。

 

自分のことなのに、上手くできないことがもどかしくてこんなことも出来ないと落ち込んでしまう。

 

自分の気持ちや自分自身と向き合うこと

 

これはきっと私の壁である。

乗り越えなくてはいけない大きな大きな壁。

 

しんどいし大変だし、先が見えない。

 

けれど、そこをぬけた時。

きっと私の前には新しい世界が広がっている。

 

見たい。その先を。

 

行きたい。その先へ。

 

期待と不安と恐怖を胸に私は今日も壁へと向き合っている。

 


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書きたいと思った時

 

身体のどこからかそれが溢れ出して、目の前の紙や画面に流れ込んでいく時と

その思いがグルグルと身体の中で渦巻くだけで、全く出てきてくれない時がある。

 

前者は良い。するすると体から抜け出た思いや世界が形を作り目の前に現れてくる様は本当に気分が良い。

スッキリもするし、達成感もある。また、こんな風に書いてみたいといいサイクルが生まれたりもする。

最高の状態だ。

 

問題は後者。

ぼんやりとした何かが身体の中を巡っているのはなんだか気持ち悪い。上手いこと形にしてあげたいが中々掴めなくてなんだか申し訳ないような気もしてくる。

 

私の中にいるそれらは基本、外に出たがっている。

形を得て、生きたがっているのだ。

 

だから私も然るべき形を見つけてあげたいと思う。

 

けれども見つからないことがあるのだ。

どんなに悩んでも、どんなに苦しんでも、外には出せなかったもの達も沢山いる。

 

それはきっと私がまだまだ未熟である証であろう。

 

私の中にそれらを表現する明確な形がないからそれらを形にできないのだ。

知らない感情。知らない表現。知らない世界。

 

 

身体の中に巡るだけの何かが駆け巡るとき。

私はたいへん苦しむ。なにせどんなに考えても想像してもそれらは形をなせないのだから。

少しずつ薄れて消えてしまうそれらを見送る度に、罪悪感や悲しみを覚える。

 

けれども同時にひどく高揚感を味わうのだ。

 

世界は広い。私にはまだ知らない世界がある。

それは主人公が広大な大地を旅する決意をしたような心地に似ている。

 

俺たちの旅はまだこれからだ。

 

そんな心地だ。

 

今はまだ難しいけれど、いつか本当に旅をしてみたい

色んなところに行ってたくさんのものを見て感じて

そうして思うままに筆をとる。

 

そんな生活をしてみたい。

 

そうしたらいつか、今まで消えてしまったモヤモヤ達にも、形を与えることが出来るかな?

 

できたらいいな。

きっと、いつか、絶対。

 


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【短編】気になるあの子は

 

隣のクラスの鈴木さんは、猫をかぶっている。

そして、どうやらそれは他の人には見えていないらしい。 

 

「暑くないの?」

「え?」

 

サンサンと降り注ぐ太陽の中、中庭のベンチに座っている彼女に声をかけてみた。

他クラスの男子がちょっかいをかけにいくほど美人であるらしい鈴木さんの首の上にはふわふわの大きな猫の被り物がついている。 

 

「冬の時期は良いけどさ、気温も湿度も上がってきたじゃん?暑くないの?」

「確かに、暑いけど・・・それはみんな一緒じゃない?」

 

不思議そうに首を傾げ「夏なんだし暑いのは当たり前だよ。」なんていう鈴木さんに心の中で「違う。そうじゃない。」とツッコミを入れる。

 

「それに、高野さんだって暑そうだよ。」

 

可笑しそうにクスクスと肩を震わせている鈴木さんに視界の端で男子が盛り上がっているのが映る。

「夏だからねー。」と適当に返事をしながらまじまじと彼女を見つめる。

 

(確かに、可愛いいんだよなぁ。)

 

ふわふわの白い毛並みにつぶらな瞳。ちょこんと乗っかるピンクの鼻。

 

正直、癒しである。

 

「でも、嬉しいな。私、高野さんと話してみたかったんだよね。ずっと気になってて。」

 

照れたように頬を擦る仕草が本当の猫みたいで本当に可愛い。

 

「そうなの?わたしもずーっと気になってたんだよ。話せてよかった。」

 

ふわふわとお花が舞っていそうな空間を鈴木さんと形成していると、遠くから体育教師の怒鳴り声が響いてくる。

 

「勝手に見学をするな戻ってこい!!!!」

「あー。バレたあ。」

 

カンカンに怒っている教師の様子に渋々立ち上がる。

 

「しょーがないな。戻ってあげよう。あれじゃあ血管破裂しちゃうもんね。」

 

はぁ〜っとこれみよがしに大きなため息をついて移動をすれば後ろでクスクスと楽しそうに笑う声がした。

 

「またね。鈴木さん。またお喋りしよう。」

 

次はもうちょい深く聞けるかな?なんて笑いながら

鈴木さんにヒラヒラと手を振った。

 

 

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ーーーーーーー

 

 

「うん。またね。」

 

気だるげに授業へと戻っていく高野さんを見送ってギュッと手を握る。

 

(緊張した。びっくりした。·····でも、お話出来た。)

 

まだ心臓がバクバクと音を立てている。

なんて言ったってあの高野さんだ。

この学校に入学して人目見た時からずーっと気になっていた。

 

(また、お話してくれるって言ってた。·····次はもうちょっと頑張ってみようかな。)

 

 

 

誰も気がついていないようだけれど、

 

 

隣のクラスの高野さんはいつもお面をつけている

 




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人はそれを瞑想と呼ぶ

 

例えば、

気づいたら夜になっていて部屋が真っ暗になっていたり

光の差し込まない空間に灯りを持たずに入ったり

特にすることがなくて目をつぶったり

 

そんな真っ暗な空間でボーッとしていると

次第に自分が溶けていくような気分になる

 

染み出して、滲んで、薄まって

 

そうして少しずつ  少しずつ  

ぼやけて広がっていく

 

うすーく広がって行って

ついにその空間を薄い私で満たした後に

 

空間を飛び出して更に遠くへ遠くへと広がっていく

 自分の大きさも分からないくらい

大きく     薄く     どこまでも

 

周りにはチラチラとたくさんの光が瞬いている

大きいの  小さいの  強いの    弱いの

 

個性豊かな光が思い思いに煌めいている

 

そこにひとつ

新しい光を

 

優しくて  暖かくて   ホッとするような

そんな癒しの光をひとつ

 

これは私

 

私の光

 

 

 

今はまだ弱くて小さなものだけれど

きっとこれから大きく育つ

 

ピカピカキラキラと瞬く美しい光たちの中で

ひっそりと

 

 

その光景をひとしきり堪能して

楽しんで  癒されて

 

 

パチリと目を開ける

自分の輪郭を自覚する

 

そう、これが私

私の形

 

 

しっかりと形を自覚して、

その奥に光が灯っていることを確認して

 

そうして今日も私は歩いていくのです

 

しっかり、真っ直ぐと前を見て

 

 

あなたの中には、どんな光が灯っていますか?

 


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【短編】雨中の花

 

 

淀んだ空から雨粒がパラパラと落ちてくる。

いつもなら聞こえる元気な子供たちの笑い声や、鳥たちの歌は聞こえず、サーーッ。という雨音が世界を包んでいる。

心做しか視界もなんだか白く濁っているような気がする。

 

くるり

 

そんな中、赤が踊っている。

 

くるりくるり

 

覚めるほどの綺麗な赤が。

 

パシャンッ。パシャパシャ。

 

黄色と一緒に踊っている。

 

楽しそうに、あっちへパシャンッ。

くるくるり

 

魅入られるようにその光景をボーッと見つめていると、ソレは不意にこちらへと振り向いた。

 

「雨、楽しいねぇ。」

 

輝かんばかりの笑顔を向けられて、途端に世界は青く染まる。

 

「綺麗だねぇ。」

 

キャラキャラと笑う声が水滴に反射してキラキラと光り出し、青々とした木々が風に吹かれて、ザーッとその光を振り落とした。

途端に嬉しそうな声が辺りに響きわたり、くるりくるりと赤が舞う。

 

「ね!ママ!」

 

ニコニコと笑う子供は真っ赤な傘を回して、黄色い長靴を水たまりへと振り下ろし楽しそうに、嬉しそうに笑っている。

 

「えぇ。本当に。」

 

微笑みながら子供へと手を伸ばし、手を繋ぐ。

 

( 少し憂鬱になりがちな雨の日も、たまにはいいものだわ。)

 

くるりくるり

パシャンッ。パシャンッ。

 

しとしと降り注ぐ雨の中、赤と青の綺麗な花が2つ。

楽しそうに、嬉しそうに踊っている。

 


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