おはなしの森

日々を過ごし感じること、思い浮かぶこと。世界はたくさんの物語で溢れている。

短編

【短編】椿の花を

小さな頃。通学路にいつもたっているお姉さんがいた。 お姉さんはいつも道脇にある椿の木を見ていた。寒くなってきて、赤い花を咲かせる頃になるとお姉さんはそれは嬉しそうに微笑んでいたのをよく覚えている。 そして、花が落ちる頃になると白くて細いその…

【短編】ときはなつ

青。 蒼。 碧。 あお。 真白くそびえ立つソレを睨みつけていた数分前とは打って変わって僕はひたすらに腕を動かす。 黄色に、 赤に、 白。 みどり。 時々、黒。 上から下へ。 円を描いて。 叩きつけて、 はね上げる。 一瞬足りとも、脳内に焼き付いたソレを…

【短編】世界はふしぎで溢れてる

「ねぇ、何してるの?」 かけられた声に優里が振り向くと、そこには同い年くらいの女の子が不思議そうにこちらを見ていた。 優里にはお友達が沢山いるけれど、その子は会ったことがない子だったので優里はキョトリと1つ瞬きをして首を傾げる。 「だあれ?」…

【短編】ワスレモノ

風に吹かれ緑が揺れている。 緑が揺れると同時にチラチラと木漏れ日の光も踊り、どこか遠くで歌う鳥たちの声が響きあう。 思わず、ため息が漏れた。 大きく力強く存在しているこの木は、一体いつからここにいるのだろう? きっと、私が生まれるよりもずっと…

【短編】雨上がり

青く澄み渡る空。白い雲。煌々と輝く太陽が降り注ぐ、ジリジリとした熱。 目の前にはひらひらと踊るように動く黄色。 「君は相変わらず、おかしなことを言うね?」 くすくすと楽しげにそう言い放った彼女に少しムッとしてしまう。 「おかしいとか、先輩にだ…

面白いブログを書くために

ブログとは、 面白いものを書くと良いらしい。 それを聞いて僕は首を捻り呻いた。 「面白い」とは一体なんだ。 何をそんなに悩む事があろうかと、あなたは思うかもしれない。 けれど考えて見てほしい。 もちろん僕は面白いと感じることは沢山あるし、なんだ…