気がつけば、仕事に忙殺されている。
働いて、働いて、働いて
休みの日は泥のように眠りについて。
月日がものすごい勢いで過ぎ去っていく。
ふと我に返り呆然とする
一体、何をしているのだろう?
私がしたかった事は一体なんだっただろう?
そんな時、とある言葉に出会った。
「我々は消費主義に支配されている。」
何かを買うために、お金を払うために
日夜働いて、働いて、働き続ける。
働くために生きている訳では無いのに。
生きるために働いているはずなのに。
気がつけばお金を稼ぐ事を考えて毎日を生きている。
「貧しい人とは、少ししかものを持っていない人の事ではなく。
もっともっとといくらあっても満足しない人の事だ。」
その通りだと思った。
欲望は際限なくて、見上げればどこまでもどこまでも上がある。
上を見上げて
あそこまで登りたい
いや、もうちょっと上まで
もっと行けるはず
そうして私たちはいつまでもいつまでも登り続ける
それはきっと悪いことではないし、むしろ大切なことでもあるのだろうけれど
けれど、見上げ続けすぎて周りや下に溢れている
素敵なものや素晴らしい人々を 自分の登ってきたその道筋を見られなくなってしまうことはなんて悲しいことなのだろうと思う。
幸せの定義は人それぞれだから、何が正しいとかはないけれど
少なくとも私は脇目をふらず一心不乱に登り続けると言うよりは
もう少し周りを見渡したり、堪能するような余裕を持てるようになりたいと思った。
元々、器用な方ではないのだから。
あれも、これもという生活は向いていないのだろう。
お芝居が好き。
書く事が好き。
表現が好き。
それらを続けていけるのならば私はきっと幸せだと感じられるのだから。
立ち止まり、深呼吸をして、そうしてよくよく考えて
そしたらさぁ、ここからまた一歩。
幸せのために歩き始めよう。